ムラカミマコトこぼれ話

弁護士 村上誠のブログです。

2010年03月23日(火)

日本の好感度

 最近、日本の鯨やイルカを捕って食べる文化や、黒マグロを捕って食べる文化などに対し、理由は様々ですが、世界からノーという意見を突きつけられる場面を目にすることが多くなっています。

 それでは、日本が世界から悪感情を持たれている国なのかというと、そうではなくて、イギリスのBBC放送協会やアメリカのタイム誌などが行っている調査などでは、好感度で日本は常に上位にランクされています。

 その理由としては、日本が軍事力の強化や開発に力を入れず、経済の発展や科学研究に重点を置き、途上国への政府開発援助をしてきたことや、日本人のマナーの良さなどが挙げられています。

 日本が世界で好感を持たれているという調査結果は、日本人には意外と映るかもしれませんし、褒められたとしても、日本人の多くは、「私の国などはまだまだ、そんな」と謙遜してしまうのではないかなと思います。

 一方、そのような日本人の意識を反映しているかのように、自国民であることに誇りを感じる人の割合はというと、日本は世界最低レベルだという調査結果が出ています。

 日本人の意識では、日本は建前と本音を使い分け、憲法9条で戦争放棄を宣言しているのに、自衛隊を保有し、核を持ち込ませないと言いながら、アメリカの核を積んだ空母を寄港させ、国旗や国家に対する認識や、閣僚の靖国神社参拝についても賛否両論に分かれている現実や、いつもキョロキョロして、他国や他人の動向や振舞いを気にし、自主的に振舞っていないことへの不満などがあるのかも知れません。

 しかし、私は、日本人の、建前と本音を使い分け、キョロキョロと他人の動向を気にするという意識を、悪いことだとは思っていません。

 建前と本音というのは、どの国のどの国民にもある意識だと思いますし、むしろ建前だけで事を決しようとすれば、力ずくにならざるを得ません。

 確かに、日本人は、表の顔と内心との不一致が、他国民に比べて大きいという面があるのかも知れません。

 しかし、建前と本音があって、それを使い分けることが必要であると率直に認めることこそが、他国や他人と折り合っていくための有用な手法ではないかと思います。

 また、本音として、自分の考えや好みは、それとして持ちつつ、他人や他国の動向や意識に気を配るというのは、日本人が農耕をするようになった1500年以上前から、自然や他人と折り合って暮らしていく中で培ってきた、有用で貴重な伝統意識であると思います。

 そして、他国も、日本人のように建前と本音があることを率直に認め、その上で、他国や他人に対する気配りをもう少し見習ったら、今よりは安全で暮らしやすい、共存共栄の世界になるのではないかとも思います。

 日本は、日本人からすると意外にも、世界から好感をもたれている訳ですから、もっと自信をもって、日本人の気配りの意識や、その気配りの意識を生かした様々な分野のノウハウを、もっと積極的に世界に向けて発信していけばいいのではないかと思います。

Posted by murakami at 20時25分

トラックバック

トラックバックURL

http://www.murakami-makoto.com/blog/tb.php?ID=94

コメント

勉強になりました。

2taelヤマグチ 2010年03月25日 10時14分 [削除]

コメント投稿フォーム

名前:(この情報をCookieに保存させたい場合にチェック)
メールアドレス: (表示はされません)
URL: (名前にリンクされて利用されます)
コメント:
パスワード: (削除時に利用)

ページのトップへ ページのトップへ

3

2010


  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

検索


最近の記事

最近のコメント

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2008 弁護士 村上誠 All rights reserved.