ムラカミマコトこぼれ話

弁護士 村上誠のブログです。

2010年01月04日(月)

心は移ろう-2

 私の個人的な考えですが、解脱といい、悟りといい、教訓、格言といっても、それは、人生の苦しみを和らげるための方便ではないかと思います。

 誰にとっても、共通の解脱、悟り、人生の教訓、格言などはなく、誰もが人生の中で、もがき、苦しむ内に、自分の人生の苦痛を和らげる方便を見つけ、あるいは探して、何とか生きていくのではないかと思います。

 その意味では、絶対的な人生の意味、目的、使命などというものは、生きている限りは、それを見出すことはできず、しかし、その人生の意味、目的、使命を見出そうとして、もがき、苦しみ、思索するのが、人生を意味あらしめる、あるいは、生まれ出でた目的ではないかなと思っています。

 親も、自分の子供がなるべくこの世で苦労しないように、苦痛を感じないようにしてあげたいと考えていると思いますが、この世で苦労せずに、苦痛を感じないで生きられないことは承知している筈です。

 それでも、子供を生み、育てるのであり、また、子供も、多分、この世で苦労し、苦痛を感じながら、人生の意味、目的、使命を見出そうとして、生まれたくて生まれてきたのではないかなと思っています。

 人間型ロボット工学の第一人者である石黒浩先生は、「哲学を持たない者は、機械になる」「心の存在を信じない人間や、心を探さない人間は、機械になる」といっています。

 ここでいう「哲学」というのは、自分について考えることの全てであり、心とは何かを探し求めることだそうですが、心とは何か、という問題も、人生の意味、目的、使命などと同列の問題で、多分、生きている限りは、永遠に解けない問題ではないかと思います。

 その解けない問題を、もがきながら、苦痛を感じながらも模索するのが、人間であるし、生きている意味ではないかなと、漠然と思っております。

 ですから、生きているのが苦痛だというのは、当たり前のことで、それが自殺や、犯罪や、現実逃避の理由になどはならないと、自分に言い聞かせ、戒めており、そのように考えることが、私にとっての、人生の苦しみを和らげる哲学であり、方便になっております。

Posted by murakami at 10時08分

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コメント

初めて投稿いたします。

解脱、悟りは修行と瞑想によって到達できる状態です。

誰にでも内側の世界があり、解脱、悟りは、内側において明確な段階が存在します。

解脱や悟りの段階は経典によって明確に規定されていることから、壊れることはありませんし、変化することもありません。

修行して状態を維持しないと難しいですけれどね。

そういった意味で、内側の世界には明確な段階が存在し、その到達点は解脱、悟りという状態であり、誰もが同じ段階に到達していくものです。
これは正しい修行をすればという意味です。(なかなか正しい修行をしている方にはお会いしたことがありませんが)

そのため、この状態は方便ではなくその状態において絶対であり不変です。それは個の内側の意識において絶対であり不変です。

なぜ修行者が瞑想するのかというと、個の内側の世界に入り込み、その内側の小宇宙が自分を取り巻く外側の大宇宙に近づき、それをも超える状態を経験してこそ、解脱というものが起こるのです。

この世は移ろいやすく無常で変化するものです。
しかし、内側の世界にこそ解脱、悟りといった無常とは無縁の絶対の状態が存在するのですから、修行者はその素晴らしい状態に至ることを最善のこととして修行に励むのです。

BL 2010年01月30日 19時05分 [削除]

補足です。

下記コメントは、

>私の個人的な考えですが、解脱といい、悟りといい、教訓、格言といっても、それは、人生の苦しみを和らげるための方便ではないかと思います。

に対して述べています。

BL 2010年01月30日 19時09分 [削除]

 コメントをいただき、ありがとうございます。

 私が解脱、悟りのための修行や瞑想をしている訳ではないので、理解が浅いのだろうと思います。

 ただ、内的な世界に絶対的なものを求められるか否かは、それを信じられるか否かの問題なのではないかと思います。

 いずれにしましても、ご参考となるご意見をありがとうございました。

murakami 2010年02月01日 09時52分 [削除]

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