2019年11月14日(木)
あなたなら大丈夫
ある心理カウンセラーの先生から聞いた話です。
ある夫婦には、結婚してからずっと子どもが欲しかったのに、なかなか子どもが授からなかったそうです。
3年経っても、5年経っても、10年経っても妊娠しないのです。
そして、13年目に入り、「もう自分達には子どもは授からないのかもしれない」とあきらめかけたころ、ついに妊娠したのでした。
二人は手を取り合って喜びました。
そして、月日が経って、出産の当日となり、ご主人も立ち会っての出産となりました。
奥さんは陣痛の中で頑張り、ついに赤ちゃんが生まれました。
そして、生まれた子どもを抱きかかえたご主人は、体が硬直してしまいました。
見るもかわいそうな奇形児だったのです。
「あなた、私の赤ちゃんを見せて。早く。」と、せがむ奥さんに対して、ご主人は説明の言葉が見つからないまま、抱きかかえた子どもを見せました。
すると、奥さんの顔が一瞬だけ曇ったかに見えましたが、奥さんはすぐに笑顔を取り戻して、こう言いました。
「あなた、神様は、この子をどの夫婦に預けようかと、何年も何年も何年も、世界中を探し回られたんでしょうね。
だから13年も時間を要されて、『この夫婦ならば大丈夫』と私たちを信頼して下さって、この子をあずけて下さったんでしょうね。
大切に育てましょうね。」と
そう言って、奥さんはニコッと微笑んだのだそうです。
この心理カウンセラーの先生の下には、いろいろな人が相談に来られるそうです。
「先生、どうして私には、あんな夫なんでしょう?」
「先生、どうしてあんな親不孝者が、うちの子なんでしょう?」
「先生、どうして僕には、あんな妻なんでしょう?」
すると、その先生は、「それはね、神様が、何年も何年も何年も、世界中を探し回ってね、
あなたならば大丈夫と、・・・」と説明するのだそうです。
Posted by murakami at 18時48分
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